2019年4月3日 水曜日の活動報告

活動報告

見えにくい被災 連携で解決

ともに茨木ベースを立ち上げた友好団体のOPEN JAPANさんが長期支援されている愛媛県西予市野村に二日間だけ短期支援に行ってきました。…

ここは肱川のダムが決壊を恐れて短時間に大量放水をしたために地域の中心部が川沿いに二階まで一気に浸水した地域が報道されましたが、それ以外の地区にも大変なお住まいや地域があり、OPEN JAPANさんは、長期張り付いている間に培った信頼や信用の中で、それらを見つけ対応してきたようです。

ベースから遠いいわき地区からSOSがあったのは昨年の末になってから。民有地であるお寺を小規模な土石流が横切り、一軒のお住まいを土砂で埋めて止まりました。そこにその家がなければ傾斜地の地区には多大な被害が出てしまったところでした。

幹線道路から地域を見ても、水害の被災地には全く見えません。のどかな田園地域です。そのお住まいの方もなかば住むのをあきらめ、また民有地でもあることから行政の支援もうけることができません。

でも担当の行政の方は、見て見ぬふりはしなかったようです。地域と話あい「地域の困りごと解決という名目で重機を借りてほしい」という形で予算をつけ、借りた重機を重機ボランティアが操作して、家を土砂から掘り出し、またお寺内の土石流の土砂をならし、被害が繰り返さないように沢を掘り下げて土石流の流れを家を避けるように手当しました。

個人宅とお寺のことを地域が解決しようとして、行政も見捨てず、そこに災害系NPOの技術系ボランティアが絡んで一つの深刻な状況をほぼ解決しました。

大規模な地域まるごと大きな被害のところ以外は埋もれやすいのです。そして見捨てられやすい。また個人や地域だけで悩んでいても前に進めず、行政だけでは手が出せない範囲というものがあります。そこにフットワークが軽く、範囲を決めない災害系NPOがからむことでうまくいったケースです。

こういう連携があらゆる被災地で行われ、一人でも一軒でも解決改善につながることを願ってやみません。

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