2021年9月22日(水)~ 9月24日(金)

活動報告

福島県沖地震屋根被害支援活動報告 

9月22日(水)
2021年2月に福島県沖でマグニチュード7.3 最大震度6強の地震により、福島県と宮城県に大きな屋根被害がありました。
レスキューアシストは福島県新地町で、屋根に登ることができる技術系団体と連携し、多くの屋根に雨漏りの養生をさせて頂きました。
しかし屋根上のシートの展張に完璧は存在しません。また時間と共にシートは劣化いたします。
その時は良くても時間が経ったら支援の手は無くなり、被害に遭われた住人さんは雨が降るたび雨漏りを心配しながら生活することになります。
自分達が張ったシートが住人さんの役にたっているのかな?とみんな思っていても、他にも災害が起きている中で確認をすることは難しいです。

日本財団が長期間の目線で支援して下さるおかげで、被災された住人さんがどのように復旧されてるのか確認することができました。
また支援技術の良い所も悪い所も見直しもすることができ、もしもまだ困ってる住人さんがいたら対応する事が出来ます。
地元の新地町社会福祉協議会も何かあった時は遠慮なく頼むことが出来ます。
先週屋根工事が終わった住人さんから
「雨漏りしないシートのかけ方をしてくれたおかげで、雨を心配せずに暮らす事が出来ました。是非ともお礼をお伝え下さい。」
と社協に連絡がありました。
自分達がやってる事が役に立っているんだと、実感できる言葉で胸が熱くなりました。 
本日30数件を社会福祉協議会の職員さんと現調をさせていただきました。
2件だけ簡単な手直しが必要な家があったので、明日対応させて頂きます。

9月23日(木)
本日活動させていただいた住人さんの家は、2月の地震で太陽熱温水器がずれて家の中に雨漏りしていました。
私達NPOが人力で温水器を持ち上げて、温水器の下にシートを引くことで雨漏りが止まり、今でも問題ないと言われました。
しかし一階の屋根で大雨が降ったら雨漏が起き、昨日もタライを置いて雨水を貯めてたとのことです。
瓦屋さんに相談したところ全ての瓦が地震で浮いてずれおり、全て外して防水シートも貼り直しの必要があり、お金が沢山かかるとのこと。
コーキングで応急処置をしたらどうかとアドバイスされ、住人さんは悩んでいた所だったそうです。 
全体的に瓦のスキマがかなり大きいですが、実は雨樋に穴が空いており、昨日の雨が垂れ流しの状況でした。
雨樋の穴をエースクロスRQで補強し、特に瓦の開きが大きい場所にはシーリングバックアップ材を詰めて、エースクロスRQで対応させていただきました。
もう一件のお家は住人さんと連絡が取れずまた後日の活動になりそうです。

9月24日(金)
本日は屋根全体に張ったシートのチェックをしました。
少しめくれてる所とめくれるかもしれない所をエースクロスRQで補強。
住人さんに聞くと工事の予定はないとの事でした。
今回はこれで大丈夫だけどブルーシートの劣化を考えると次はホワイトシートかな?と思うところでした。
すべて瓦をとって下地を補強して直したい所ですが、この地域のほとんどの家が自費で工事をされています。
もしもボランティアが工事をしたと噂が流れると、住まれてる住人さんはもちろん社協にもクレームが入って迷惑がかかってしまいます。次回は今、自分達が出来る最長に持つ応急処置をさせていただきたいと思います。

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