2021年8月9日(月)~ 8月13日(金)

活動報告

熱海市土石流災害支援

8月9日(月)
台風接近に伴いボラセンはお休みで一般のボランティアさんの活動は無し。
地元の熱海市消防士有志と私たち、自衛隊員の方も初めてご一緒しました。
逢初橋を乗り越えた土砂が浜地区に一気に流れ込み、その被害をまともに受けたお宅があります。
被害判定は「準半壊」でした。応急修理金制度の適応も難しく、公費解体も受けられません。
今まで住居にしていた2階の部分に被害は無いものの怖くて眠れないと、ご親戚の家に避難されています。
このままでは建物の倒壊の恐れも出て来かねない事と少しでも不安を拭えればと、土砂の搬出とともに破損した柱の補強と修繕に取り組んできました。
作業は少しずつですが今日も応急修理で支えていた丸太柱を角材の柱に交換することが出来ました。これからも筋交い、合板などを使って補強作業を進めていきます。
熱海市消防の有志の方々は逢初川に流れ込んできた瓦礫と大石の撤去作業に取り組んでくださいました。

8月10日(火)
台風一過、吹き戻しの風が強く強風警報が出るほどでした。
ボランティアセンターは振替休日の為、一般のボランティアさんは活動ありませんでした。
同県内から来られていた応援社協の方々が災害現場での活動を体験したいとのお話を受けて、一日現場実習(OJT)になりました。
ねばつく泥に手こずりながらも汗を流されていました。貴重な体験になったのではと思います。

8月11日(水)
継続して入っているお宅の泥出しからブラッシング作業、そして近所の酒屋さん所有の倉庫の補強と修繕でした。
また、かねてより頼まれていたお堂の賽銭箱の補修をおこないました。
この賽銭箱はこれまでにも何度も何度も壊れたり盗まれそうになった事もあったそうです。
でもその都度何とか守ってきた。賽銭箱を新しい物に作り替えるのは容易いです。でも、それは守ることとは違うんだそうです。
多少不細工でも構わないから何とかこのお賽銭箱を守らせてくださいと仰っていました。
身が引き締まりました。

8月12日(木)
浜の御堂の賽銭箱再生。限られた材料と道具の中で、できるだけの事をやってみました。
まずは壊れた所をばらし、できるだけ元の風合いを残したかったが釘や鋲はサビが酷く再利用は断念。元々の造りがしっかりしてたので多少無理くり収めた所もあったけど何とか形になりました。
有り合わせのオイルステンで少し色付けして完成。
自治会長さんが大変喜ばれていたと伺い安心しました。
夕方からは社協で情報共有会議に出席。
フェーズの移行に伴って現場、避難所、在宅とできる支援が少しづつ変わってきています。

8月13日(金)
ボランティアセンターはお盆休暇に入りました。
活動はNPOと消防士有志で浜地区の住人さんからのご要望、「走り湯浜浴場」の源泉ポンプの掘り出し復旧のミッション。
現場は足場も悪く狭い為に大人数での人海戦術と言う訳には行かず、10分交代で土砂を掻き出していく作戦でゴールを目指しました。
ポンプ小屋のドアが開けば中のポンプの点検ができる。それがゴールです。
予想していたことですが、ポンプ小屋の中には1メートル近く泥が入っていました。
夕方から今後の降雨予報を受けて伊豆山地域に避難指示がまた発令されました。

【熱海NPOアライアンス】
・OPEN JAPAN
・レスキューアシスト
・IRON WORKS & 県内消防志
・DRT JAPAN ほか

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